今回は、仮想通貨のTRON(トロン/TRX)について詳しく解説していきたいと思います。
TRON(トロン)は、2018年8月20日現在、時価総額12位の仮想通貨となっています。
「名前だけは聞いたことあるけど中身はよく分からない」という方は、こちらの記事でTRON(トロン)についてまるっと理解できるようにまとめていますので、参考にしてもらえたら嬉しいです。
目次
TRON(トロン)の基本情報
名称 | TRON(トロン) |
通貨単位 | TRX |
公開日 | 2017年8月28日 |
発行枚数 | 100,000,000,000枚 |
公式サイト | https://tron.network/ |
ホワイトペーパー | こちら(中国語版のみ) |
SNS | 公式Twitter、公式テレグラム日本語版、公式Facebook |
TRON(トロン)は中国発の仮想通貨です。
また、TRON(トロン)は通貨そのものではなく誰でも簡単に動画やゲームなどのエンターテインメントをアップできるプラットフォームの名称なんですね。
そのプラットフォームの中で流通する通貨を「TRX」と言います。
TRON(トロン)の特徴
世界中の誰もが無料で楽しめるエンタメプラットフォームの開発
現在、Youtubeを筆頭とした動画配信プラットフォームにより、「個人がコンテンツを配信する」ことが当たり前となりました。
じゃあTRON(トロン)のプラットフォームは何が変わるのか?
答えは「ブロックチェーン技術」を活用して、非中集権的なプラットフォームを目指すという点です。
Youtubeで例えると、Googleという運営母体が中間に入り、広告を挟むことによって配信者の利益となっています。
一方のTRON(トロン)は、ブロックチェーンベースの分散ストレージの技術を使用し、世界中の個人クリエイターを支援するプラットフォーム構築を目指しています。
支払い、開発、信用取引など、コンテンツ作成から報酬までをトータルでサポートする機能を提供しているんですね。
TRON(トロン)運営チームの信頼性
TRON(トロン)は公明なネットワーク運用を目的とした「TRON財団」という団体が開発しています。
設立の際はシンガポールのACRAという企業規制当局の承認を得ており、信頼できそうな背景を持っている団体と言えそうです。
チームメンバーの多くは中国人で、代表を務めているJustin Sun(ジャスティン・サン)氏は中国の大手音楽ストリーミングサービス「Peiwo」の創業者としても知られています。
TRON(トロン)はICO直後に急騰している歴史がある
TRON(トロン)は、2017年12月から2018年1月にかけての1ヶ月で10倍近くの高騰を見せました。(2018年1月以降は下落しているのは上記チャートの通り)
結論から言うと、おそらくですが過度な期待が先行してしまっての高騰であると考えています。
高騰した理由① 中国大手取引所の「OKEx」への上場
We just informed by @OKEx_ that @OKEx_ will list $trx on Dec 22nd 4pm and you can feel free to deposit at Dec 21st 7pm UTC+8. https://t.co/NhRM5XXJlc
— Justin Sun (@justinsuntron) 2017年12月21日
実は、TRON(トロン)が2017年12月に中国の三大取引所のひとつと言われるOKExへ上場しました。
この上場により、取引量の増加が期待されて高騰をしたのだと思っています。
McAfee(マカフィー)社の創業者による買い煽りツイート
世界の大手セキュリティソフト「McAfee(マカフィー)社」の創業者であるJohn McAfee(ジョン・マカフィー)氏が、TRON(トロン)に対して以下のような言及をして、一気に注目を浴びる事態になりました。
Tron is a long term Hodl. Those who are flipping it are losing out.
— John McAfee (@officialmcafee) 2017年12月26日
TRON(トロン)は長期的に保有しておくべき銘柄だ。保有しておかないと損をするだろう。
大物による買い煽りがすぎますね。
マカフィー氏は世界的なインフルエンサーですから、このような固有銘柄を指定して長期保有をすすめると当然買う人は増えると思うんですよね。
「マカフィー氏が言うなら間違いない!今のうちに買い集めて長期ホールドしておこう!」となるわけです。
この発言もTRON(トロン)高騰に大きく起因しているものと思います。
TRON(トロン)のロードマップ
TRON(トロン)では、大きく6つの段階に分けて約10年を要するプロジェクト計画になっています。
- STEP.1Exudos(エクソダス)2017年8月~2018年12月
- STEP.2Odyssey(オデッセイ)2019年1月~2020年6月
- STEP.3Great Voyage(グレートヴォヤージュ)2020年7月~2021年7月
- STEP.4Apollo(アポロ)2021年8月~2023年3月
- STEP.5Star Trek(スタートレック)2023年4月~2025年9月
- STEP.6Eternity(エタニティ)2025年9月~2027年9月
見ての通り、現在はまだ第一段階の位置にいます。
かなり長い期間を見ているプロジェクトなので、この段階で価値が高騰するのは完全に時期尚早ですよね。
TRX(トロン)が購入できる取引所
TRON(トロン)を取り扱いしている海外取引所は現在61社にものぼります。
その中でも特にオススメしたいのがバイナンスです。
世界ランキング2位の大きさを誇る取引所で、セキュリティ面や手数料の安さ、そして日本語にも対応しているため非常に安心して使える取引所になっています。
その他の海外取引所の利用候補としては、以下を推奨しますよ。
知名度の高い取引所を選択しています。
また、海外取引所は日本円での取引きができないため、国内取引所からビットコインを送金する必要があります。
詳しくは、以下の記事にて詳しくやり方を解説していますので参考にしてください。
まとめ
これまでの記述のとおり、TRON(トロン)については明るい話題と暗い話題が極端なコインです。
大手取引所への上場や、マカフィー氏の買い煽りツイートなどで過度な期待が発生して高騰を見せたものの、その後にはホワイトペーパーの盗作疑惑などで評価を下げて下落トレンドへと突入してしまいましたね。
筆者の個人的な意見としては、プロジェクトはとても面白いし流行る可能性は十分に感じています。
ですが、ロードマップが10年と長すぎるので、この通貨はかなり長い目で見ておく必要があり慎重に行きたい銘柄ではあります。
10年後なんてたぶん恐ろしいほどインフラも進化しているでしょうし、TRON(トロン)が実現しようとしている世界観が通用する保証はないので、ロードマップが途中で頓挫しないか情報をしっかりと追って行きたいです。
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