稼げるゲームとして、徐々に有名になってきているDappsとは?有名ゲームを紹介

2018年1月よりじわじわと知名度が上がり始めたDapps。
それでも一般的にはあまり知られていないDappsですが、モバイルファクトリーなど大手企業は既に注目しはじめています。
よく分からないけど、よく聞くDapps。この記事ではDappsの概要を説明します。

Dappsとは

Dappsとは、「Decentralized Applications」の略で、非中央集権的なアプリケーションを指します。

これの説明だけではDappsのイメージがわかない人もいると思うので、Dappsの定義から噛み砕いて解説します。

Dappsの定義

・誰でも開発に参加できる。ただし、仕様を変更するときはユーザーによる合意が必要。
・ブロックチェーン技術が使われていること。
・トークンが使われていること。
・プログラムで自動的にサ―ビスが動くこと。
出典:https://github.com/DavidJohnstonCEO/DecentralizedApplications

つまり、Dappsとはブロックチェーンの技術を利用して、サービスをみんなで運営していくアプリケーションのことを指します。

Dappsの将来性

Dappsは既存社会を大きく変える革命といわれています。

今までの社会ではGAFAを初めとする大手企業によるサービスの提供が中心でした。

GAFAインターネットの大手企業「Google」「Apple」「Facebook」「Amazon」を指す。

一方でDappsは非中央集権であるために、管理者不要でサービスを提供できます。つまり、中間マージンをとられないのでコストカットに最適です。

また、仕様の変化にもユーザーの合意が必要であることから、よりユーザー思考のサービスになります。

より安く、より良いアプリケーションを提供してくれるDappsは大企業中心の世の中を覆す可能性があるのです。

Dappsのメリット

管理者不要

Dappsは分散管理型です。
そのため、管理者の都合にユーザーが振り回される心配がありません

・管理者側のサーバーが落ちてサービスの利用ができない。
・管理者側の利益がでないからサービスの提供がされなくなる。

といった心配がなくなるのです。

個人情報の保護

個人情報をむやみに必要としないのもDappsの特徴です。

現在では、企業が個人情報を管理しています。多くの場合、ユーザーはサービスを利用するために個人情報を提供しなければいけません。

しかし、非中央集権的なサービスになれば、そもそも個人情報の提供をする必要がなくなるため、個人情報が流出する心配がなくなるのです。

Dappsのデメリット

スケーラビリティ問題

現在のDappsのほとんどは、イーサリアムを活用しています。
そのためDappsは、イーサリアムの問題をそのまま引き継いでいます。

スケーラビリティ問題一定期間内で取引できる回数制限されていること。

取引する回数、つまり、Dappsを利用する人が増えれば増えるほど、取引の処理に時間がかかります。イメージが湧きにくいかもしれませんが、簡単にいうと交通渋滞のようなものです。

更には、処理が滞れば滞るほど、手数料が高くなってしまうのです。

例えば、Dappsのゲームでは何かアイテムなどを獲得することを一回の取引とみなします。

より具体的な例をあげると、Dappsのゲームであるイーサエモンでは最初のモンスターを選ぶのですが、筆者が試した際には、約500円の取引手数料がかかるうえに、自分のもとに届くまでに約1日ぐらいかかりました。

これではユーザー体験が良いとは決して言えないため、お世辞にも一般ユーザーが楽しむのは難しいでしょう。

セキュリティ問題

仮想通貨業界はサイバー攻撃を絶えず受けています。

ブロックチェーンを利用しているのだからセキュリティは問題ないのでは?と思われるかもしれません。
しかし、この場合で攻撃対象になるのは、ユーザーの秘密鍵です。要はサイバー泥棒される可能性があるということです。

実際にコインチェックやMonappyではハッキングにあったという事件がありましたよね。秘密鍵を盗んでしまえば、出金が自由にできるわけですから、中のデータをそのまま盗み取ることができます。

もちろん、中央集権的なコインチェックやMonappyに保管されていた仮想通貨量に対して、個人が仮想通貨量は大した量ではありません。
個人の秘密鍵を盗むためにハッキングするなんて労力に合わないでしょう。銀行強盗できるだけの装備と準備で、個人宅に泥棒に入るようなものです。

ただ、ハッキングがおこる可能性を決して否定できない以上、Dappsはセキュリティ問題を抱えているといえます。

分散型取引所(DEX)の仕組みとは?ハッキングリスクや手数料など詳しく解説します

 

Dappsの有名なゲーム

Dappsは、まだまだデメリットもありますが、それを上回るメリットがあることから世界中で注目されています。

また、将来的には開発が進むことでデメリットが少しずつ改善されていくでしょう。

実際に、Dappsはゲーム取引所ストレージサービス身分認証など幅広い分野で活用されはじめています。中でもゲームにおけるDappsの活用が注目されています。

そこで、特に有名なDappsゲームについて紹介します。

cryptokitties(クリプトキティーズ)

Dappsのゲームとして最初に注目を浴びたゲームです。なんと、一時には、ゲーム内の取引がイーサリアム全体の取引の15%をも占めるほどでした。

2018年9月時点でもDappsのゲームの中で最も人気があります。

ゲームの内容は、子猫を集めて育てるというものです。猫を交配させると、子猫が生まれるので、その子猫を育てるということが繰り返されます。たまごっちみたいですよね。

Etheremon(イーサエモン)

Dappsのゲームのなかで、今最も勢いがあると言われているゲームです。

ゲームの内容は、好きなモンスターを捕獲し、育成し、バトルや交換をするというものです。どこかでやったことがあるという人もいるかもしれません。そう、ポケモンです。実際にキャラデザからシステムまでポケモンに似ているゲームです。

くりぷ豚(くりぷトン)

日本初の国産Dappsゲームです。
また世界初の3DのDappsゲームであることから開発者の間で話題になりました。ゲームの内容としてはcryptokitties(クリプトキティーズ)と似てますが、猫の代わりに豚を育成していくゲームになります。

Dappsの市場は黎明期

Dappsはまだまだ普及しているとは言えません。2018年9月時点では、最も人気のDappsゲームであるcryptokitties(クリプトキティーズ)ですら、一日の平均ユーザーは1,000人前後です。

今後、イーサリアムや他の仮想通貨がアップグレードしていくことで、ユーザーは増えていくのは間違いありません。セキュリティやスケーラビリティ問題などDappsのデメリットが改善されていけば、Dappsは私達の暮らしにとってより身近なものとなっていくでしょう。

Dappsの経済圏が花開けば、現在人気のDappsゲーム内のアイテムは更に価値が上がってくることが予想されます。

まだ参入者が多くない今のうちからDappsに触れておくことは2010年にビットコインを所持しているのと同じ価値があるのではないでしょうか。

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