BitMEXは世界中の取引所の中で、断トツに使われている取引所です。
実際に使用してみると、なぜこんなにも圧倒的な取引量を誇るのかが分かります。
トレードを行う上で、ひとつ重要になってくるポイントが板の厚さです。
板が厚い=取引を行っている利用者が多い、ということで「ロング(買い)」や「ショート(売り)」の決済が通りやすいんですね。
一度利用してみると、FXでの取引はBitMEXがメインになるほど非常に使いやすく、間違いなく自信を持ってオススメできます。
本記事では、BitMEXの完全マニュアルと題し、取扱い方法をすべて網羅した解説をします。
初めて利用される方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ビットコインをBitMEXへ入金する方法
BitMEXは海外の取引所ですので、日本円の入金ができません。国内取引所からビットコインを送金する必要があります。
ビットコインの送金をするという用途であれば、送金手数料が無料のBITPOINTが特にオススメです。
利用者急増中の国内取引所BITPOINT!人気の秘密を徹底解説
それではさっそくBitMEXへビットコインを入金してみましょう。
- ’STEP.1′’メニューから「アカウント」へ進む’©BitMEX[/caption]
]
- STEP.2左のメニューから「入金」をクリック
- STEP.3BitMEXのウォレットアドレスを確認
- STEP.4国内取引所からBitMEXウォレットアドレスに送金
無事に入金されれば、しっかりとBitMEXのトップページにメッセージが入りますので確認してくださいね。
海外取引所への送金手順については以下の記事でより詳しく解説しています。よろしければ合わせてご確認ください。
海外取引所への入金方法は?具体的な例を用いてわかりやすく説明します
BitMEXメニュー画面の見方と使い方
メニュー画面の基本的な役割説明
続いてBitMEXの画面の見方や操作方法の説明に入っていきたいと思います。
まず、メニュー画面の見方ですが、
それぞれの役割を分割すると、上記キャプチャの9つになります。
①注文
注文を行う場所。リミットオーダー(指値)か成行注文を選べます。
②レバレッジ設定
2倍〜100倍までレバレッジを調整することができます。
③契約の詳細
先物契約の期限日やビットコイン無期限の場合はスワップ手数料の期限、また手数料率などが表示されています。
④通貨ペアの選択
ビットコイン以外にもイーサリアムやリップルなど人気のアルトコインも取引き可能です。
⑤売り板&買い板
他のユーザーの注文状況を確認する場所です。ものすごい取引頻度で目まぐるしく板が動いてます。
⑥価格チャート
チャート画面です。豊富なインジケーターが付いていて十分すぎる機能です。
⑦デプスチャート
「売り」と「買い」の数量をわかりやすく確認できる場所です。
⑧歩み値
全体の約定履歴を追える場所です。
⑨自分のポジション、注文、約定、注文履歴
保有中のポジション、決済済みのポジション、アクティブな注文、約定履歴など、自分の取引きの履歴が表示されます。
チャートが使いやすい
BitMEXはひとつの画面の中に、すべての情報が詰まっているのでとても便利です。
さらに、その中からひとつを集中的に見たい!となった場合に拡大をすることも可能です。
ここでは、よく使うであろうチャートを拡大してみましょう。
こちらの矢印部分をクリックしてください。
このようにドーンと大きくなって、快適にチャートを見ることもできます。
チャートは、多くのトレーダーに愛されている『TradingView』が採用されているので、機能面も文句なしです。
- ライン引きツール
- フィボナッチツール
- テクニカル分析用インジケーターは76種類
正直、持て余すほど揃ってます。ぜひ直接さわってみてください。
BitMEXの取引ルールを把握しましょう
取引手数料
まず、とても大事な手数料の理解は必ずしておいてください。
通貨 | メイカー | テイカー | 決済料 |
---|---|---|---|
ビットコイン(XBT) | -0.025% | 0.075% | 先物のみ0.05% |
ビットコインキャッシュ(BCH) | -0.05% | 0.025% | なし |
EOSトークン(EOS) | -0.05% | 0.025% | なし |
カルダノ(ADA) | -0.05% | 0.025% | なし |
トロン(TRX) | -0.05% | 0.025% | なし |
ライトコイン(LTC) | -0.05% | 0.025% | なし |
リップル(XRP) | -0.05% | 0.025% | なし |
ビットコイン以外のアルトコインは手数料体系が同じですね。
1番のポイントは、メイカー手数料はマイナスとなっているので、手数料を支払うのではなく、反対に受け取ることができます。
そして、手数料はレバレッジ倍率が乗っかった金額に対して発生します。
例えば、0.1XBTで10XBT分(レバレッジ100倍)の取引きをしたとすると、テイカーは10XBTに対して0.075%の手数料=0.0075XBTが発生します。
メイカーであれば、逆に受け取ることができるので、必ずメイカーで取引きするようにしましょう。
後ほど、メイカーで取引きを行う方法を解説していますのでご安心ください!
ファンディング手数料に注意
もうひとつ注意が必要な手数料が、ビットコインの無期限契約のみに発生する「ファンディング手数料」というものです。
ファンディング手数料は、保有ポジションに対して「-0.375%~0.375%」の料率で、日本時間の5:00、13:00、21:00の1日3回。8時間ごとに発生します。
この時間にポジションを持っていると発生するんですよね。
保有ポジションが「ロング(買い)」か「ショート(売り)」か、そのときのファンディング手数料がプラスかマイナスかによって、受け取るか支払うかが変わってきます。
ポジション/レート | プラス | マイナス |
---|---|---|
ロングポジション | 支払う | 受け取る |
ショートポジション | 受け取る | 支払う |
簡単に言うと、利益が出ているポジションであれば支払う。損失を出しているポジションなら受け取る、と理解してもらって大丈夫です。
レバレッジのルール
BitMEXの魅力はなんと言っても最大100倍までレバレッジを効かせられることですね。
ただし、レバレッジを100倍で設定できるのはビットコインのみとなっています。
以下に各通貨の最大レバレッジを記載しておきます。
通貨 | 最大レバレッジ |
---|---|
ビットコイン(XBT) | 100倍 |
ビットコインキャッシュ(BCH) | 20倍 |
EOSトークン(EOS) | 20倍 |
カルダノ(ADA) | 20倍 |
トロン(TRX) | 20倍 |
ライトコイン(LTC) | 33.33倍 |
リップル(XRP) | 20倍 |
なぜかライトコインだけ33.33倍まで倍率を上げれますが、その他のアルトコインは一律で最大20倍となります。
取引きのやり方、レバレッジの設定方法など
注文画面の使い方や見方
それでは、実際の購入方法を説明していきたいと思います。
通貨ペアは最大100倍レバレッジが可能な「XBT/USD(無期限)」で取引きしてみましょう。
ちなみに、BitMEXでは「BTC」を「XBT」と表記しています。意味は一緒です。
取引画面から「ビットコイン(XBT)」を選んで、その下は「無期限(100X)」を選択しましょう。
上記のチェックを入れると「指値注文」となります。
BitMEXでは、原則指値で注文するようにしてください。
約定しやすいのは「成行注文」なのですが、成行注文の場合はかなり高い手数料がかかるためオススメしません。
「Post-Only」にチェックが入っていれば、確実にオーダーブックに注文を載せることができメイカー手数料を受け取れます。
また、注文数量は「USD単位」での指定となります。
100と入力すると、100ドル分のXBTを購入するということですね。
購入するXBTの数量は「注文価額」の欄に反映されますので、慣れれば問題ないと思います。
こちらが実際の「100ドル」を指値で注文する確認画面となります。
画面上部に『クロスマージンモード』という記載がありますね。
これはレバレッジ設定のことを指していて、レバレッジ設定は「クロスマージン」「分離マージン」の2種類あります。
「クロスマージン」と「分離マージン」の違いを簡単に説明すると、クロスマージンはBitMEXの口座に入金しているビットコイン全額を証拠金として使う方法で、分離マージンは設定したレバレッジに必要な証拠金のみを割り当てる方法という違いになります。
例えば、1XBTを入金して10XBTのロング(買い)ポジションを持ったとしましょう。
レバレッジを100倍にした際に、必要な最小証拠金は0.1XBT(10XBT÷100)となります。
①クロスマージンの場合
入金されている1XBTをすべて証拠金とするので、証拠金維持率は1,000%からスタートします。(最小証拠金0.1XBTに対し10倍の1XBTを証拠金とするため、100%の10倍=1,000%)
メリットは証拠金維持率が高いためロスカットを遅らせることができることです。一方のデメリットとしてはロスカットが入った場合は入金しているXBTのほぼ全てを失うことですね。
②分離マージンの場合
1XBT全額ではなくそのうち最低限必要な0.1XBTのみを証拠金として使うので証拠金維持率は100%となります。
メリットはロスカットされたとしても証拠金として使ってない(この場合は残りの0.9XBT)分は残ることです。一方のデメリットは証拠金維持率がきっちり100%なのでロスカットが入りやすくなることです。
「クロスマージン」と「分離マージン」の違いは分かりましたでしょうか。
初期設定は「クロスマージン」になっているので、好みに合わせて変更しましょう。
- 「注文価格」=購入するビットコインの数量
- 「コスト@100倍」=レバレッジと必要な証拠金
- 「利用可能残高」=口座内に入っているビットコイン全額
- 「執行後のポジションサイズ」=保有しているXBTの量
- 「マーク価格」=相場急変時にはロスカットの基準として設定されている価格
- 「推定精算価格」=この価格になるとロスカットされるという予測値
となります。確認して問題なければ「買い」をクリックしましょう。
そのまま約定すれば、無事にポジション保有となりますので動向をチェックしていきましょうね。
注文の種類と解説
BitMEXでは、全部で7種類の注文方法があります。
「指値」
価格を指定する注文方法です。ロング(買い)の場合は指定金額より安くなったら注文が入り、ショート(売り)の場合は指定金額より高くなると注文が入ります。
「成行」
価格を指定せずそのときの相場価格で売買する注文方法です。(手数料が高いのでオススメしません)
「ストップ成行」「ストップ指値」
買い注文の場合は指定したストップ価格より高くなる。または売りの場合ストップ価格よりも安くなれば、成行か指値の注文を発動させます。主にすでに持っているポジションの損切りに使います。
「トレイリングストップ」
指値は価格を指定する注文方法に対して、トレイリングストップは価格の上がり幅や下がり幅を指定する注文方法です。指定したトレイル値以上の価格変動があった場合に、成行注文が執行されます。
「利食い成行」「利食い指値」
既に持っているポジションの利益確定に使います。買いの場合は指定した金額よりも安くなる。または売りの場合は指定した金額よりも高くなれば、成行か指値の注文を発動させます。
「指値」での注文、そしてロスカットを防ぐための損切りに「ストップ成行」または「ストップ指値」は特によく使用するので覚えておきましょう。
BitMEXからビットコインを出金する方法
まずBitMEXから出金できるのは、1日1回のみです。
日本時間の22:00までに出金申請を行えば、その日のうちに処理されます。
- ’STEP.1′’メニューから「アカウント」へ進む©BitMEX[/caption]
‘]
- STEP.2「出金」を選択する
- STEP.3必要事項を入力して送信する
BTCでの出金になるので、日本円に替えるとしても国内取引所を介す必要があります。
まず、国内取引所のウォレットアドレスを入力して、金額を指定しましょう。
ビットコインネットワーク料金=手数料は最低0.0002以上が必要です。
すべて入力後に送信すれば出金完了です。
BitMEXで自動売買botを動かす!?
かなり長くなりましたが一通りのBitMEXの使い方は押さえられていると思います。
「短期トレードで儲けたい!」とか、「少ない投資で大きく利益を出したい!」という方には本当にオススメの取引所です。
まずは高くても10倍までのレバレッジ設定で無理なくチャレンジしてみましょう。
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