現在、ビットコイン価格の底値はマイニングの採算ラインである50万円と言われています。
マイニングの採算ラインと関係するハッシュレートがなんなのかご存知でしょうか?
この記事ではハッシュレートについて解説していきます。
マイニングとは
マイニングという言葉自体は採掘という意味を持ちますが、仮想通貨のマイニングはなにも土を掘ることではありません。
あくまでもビットコインが金であるというイメージから採掘を意味するマイニングという言葉が使われるようになっただけにすぎません。
ビットコインにおけるマイニングという行為は計算することを指します。
ブロックチェーンはブロックごとに暗号が記載されています。
仮想通貨の取引はブロックに記載されるわけですが、ブロックがいっぱいになると暗号の答えを見つけて新しいブロックを作る必要があります。
この暗号の答えの探し方はなんと総当たり戦です。
つまり、候補をランダムに当てはめて正解かどうかを計算していきます。
当てずっぽうの答えが正解かどうかを答え合わせするのがマイニングの正体なのです。
そして、答えを一番最初に見つけた人が報酬としてビットコインを得ることができます。
つまり、マイニングとはビットコインを得るためにブロックをつくるパズルを延々と解いているようなものなんです。
ハッシュレートとは
マイニング、つまりランダムな答えが合っているか否かの計算が1秒間に行われた回数がハッシュレートです。
現在のビットコインのハッシュレートは5164万TH/sです。
全世界で、暗号の答えを探すために1秒間に5,164京(一万兆)回も計算されているということです。天文学的な計算数ですよね。
なお、ビットコインの報酬は10分間に1度ぐらいに正解がでる難易度に自動的に調整されます。
そのため、ハッシュレートが高ければ高いほど、マイニングは難しくなります。
10分間は600秒ですから、上記のハッシュレートでは約300垓(一万京)分の一の確率で存在する正解をただひたすらに探していくことになります。
一般のパソコンでは太刀打ちするのが難しいほどの難易度です。
ハッシュレートとビットコインの価格について
ハッシュレートが高ければ高いほど、報酬を獲得できる期待値が減少します。
なぜなら、10分間に1度は答えが出る難易度に調整されるわけですから、ハッシュレートにおけるマイニングマシーンの計算能力が占める割合が報酬を獲得できる確率になるからです。
例えば、1秒間に10京回計算できるマイニングマシーンをもっていれば、516回に1回ぐらいは報酬がもらえますよね。
2018年8月時点では12.5BTCが報酬としてもらえるのですが、期待値は約0.024BTCになるわけです。
マイニングをしている人たちにとって、報酬から電気代を引いた額が利益になります。
電気代が報酬を上回った場合は損をしてしまうことになりますよね。
実際に報酬をもらえるかは確率論になるわけですから、利益がでるかどうかは期待値をもとに計算します。
そのため、もしハッシュレートが高く電気代が報酬を上回るほど期待値が低い場合、ビットコインを売らずに値上がりを待つことのが合理的な行動になります。
レタスが豊作のときにレタスを処分する農家と同じような行動を取るわけです。
マイニングを辞めるという選択肢もあるのではと思うかもしれませんが、マイニングを止めてしまったらハッシュレートを下げて他のマイニングしている人に利益をゆずることになります。
そのため、利益を最大化するうえでマイニングを停止する行為はあまり合理的とはいえません。
現在のビットコインのほとんどはマイニングをしている人が保持しているわけですから、彼らがビットコインを売らないことはビットコインの価格に大きな影響を持ちます。
ビットコインの売られる数量が減少するので、値上がりする可能性が高くなるでしょう。
結果的にマイニングの利益が出るギリギリの価格がビットコイン価格の底になると言われているのです。
現在のハッシュレートにおいて、電気代がマイニング報酬を上回る価格が約50万円前後と言われています。
そのため、ビットコイン価格の底は50万円だと予測されているんです。
ビットコインのトレードをするときには、ハッシュレートがどれだけあるのかを意識して取引を行いましょう。
マイングのまとめ
・マイニングは候補をランダムに暗号に当てはめて正解かどうかを計算すること
・ハッシュレートとは1秒間に行われたマイニングの回数
・ハッシュレートが高いとはビットコインの底値は高くなる
・ビットコインの底値は50万円
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