ビットコインキャッシュはビットコインからハードフォーク(分裂)した仮想通貨です。
本家と分家のようなもので、ビットコインの送金スピードの遅さを改善しようとした人たちの意見が別れた結果、誕生した通貨なのです。
時価総額が4位にも関わらず、なかなか知られていないビットコインキャッシュの誕生の経緯について解説します。
目次
ビットコインキャッシュの誕生は政治的な理由だった?
背景はビットコインの送金の遅さ
現在もですが、ビットコインは送金が遅いという問題を抱えています。
ビットコインは、1秒間に7回前後の取引しかできないという仕様になっています。
そのため、ビットコインでの取引が増えていくことで、交通渋滞のように送金が遅くなってしまったのです。遅い時には何時間もかけてようやく送金がされるほどでした。
このことをスケーラビリティ問題といいます。
2つの改善案
それでは実際の取引に使うのは難しいということから、対策として二つの案が出されました。
一つは取引自体のデータを小さくする。交通渋滞に例えるならば、全ての車を全てバイクにすれば、交通渋滞は少し改善されますよね。
もう一つの改善策が一度で承認する取引の量を増やすというものです。交通渋滞は改善するために、道路の拡張工事を行うようなものです。
どちらの改善案を行うか議論が紛糾しました。
ただ取引自体のデータを小さくした場合、今までの技術ではマイニングができなくなってしまいます。
ビットコインからハードフォーク
これにノーを突きつけたのが採掘量の40%を手がけるViaBTC社のオーナー、ジハン=ウーでした。
会社の事業が成り立たなくなるので、当然のように猛反発をしたわけです。
一方で、他のビットコインの所持者はViaBTC社の力を弱めるために取引自体のデータを小さくする改善案を支持しました。
ビットコインはもともと非中央集権的な仕組みを目指していたにも関わらず、一部の採掘会社のみがマイニングを行うことに違和感を感じていたからです。公平で民主的な状況に戻そうとしたわけです。
意見はなかなかまとまりませんでした。
そこで痺れを切らしたジハン=ウーは、強引に取引できる量を増やす仕様に変更してしまいます。ビットコインをアップデートしてビットコインキャッシュとして立ち上げたのです。
これがビットコインキャッシュの始まりです。ビットコインキャッシュの歴史については以下の「ビットコインキャッシュの革命」がおすすめです。
ビットコインキャッシュの将来性についても書かれており、ビットコインキャッシュについての本を初めて読むならこれ!と言われています。
ビットコインキャッシュの特徴
名称 | Bitcoin Cash (ビットコインキャッシュ) |
通貨単位 | BCH |
公開日 | 2017年8月1日 |
発行枚数 | 約21,000,000枚 |
公式サイト | https://www.bitcoincash.org/ja/ |
ホワイトペーパー | こちら(英語) |
SNS | 公式Facebook、公式Twitter、公式テレグラム |
ビットコインキャッシュはマイナーであるジハン=ウーの影響で生まれたという経緯もあり、マイナーの意見が非常に色濃く現れる仮想通貨です。
2018年5月19日で行われたビットコインキャッシュの会議では、有力マイナーが集まってビットコインキャッシュの重要な仕組みの意見交換を行いました。このようにビットコインキャッシュは、中央集権的な通貨であるといえます。
中央集権的であることは、あまり良いイメージがありませんが、意見がまとまりやすく機能の開発スピードが早いというメリットがあります。未だにビットコインよりも知名度は低いですが、機能に関してはビットコインを凌駕しているのが特徴です。
送金手数料は1円以下と最安ですし、ハッキング対策も万全です。
送金のスピードが早いことからも実用に向いています。現在ではPaypal並のスピードで送金することができるのです。
そのうえ、機能の更新スピードが非常に早いです。
2018年5月15日にビットコインキャッシュは取引できる量を8MBから32MBと4倍にアップデートされました。
2018年11月15日には更なるアップデートがされる予定です。
アップデートがされた5月15日前後には、ビットコインキャッシュの価格が大きく変動しました。
重要なイベントである11月のアップデートに注目しましょう。
ビットコインキャッシュを購入できる国内取引所
国内では、以上の3つの取引所でビットコインキャッシュを日本円で購入することができます。
他にも取扱いをしている場所はありますが、ビットコインでしか購入できない取引所や販売所でしか購入できないため上記の3つの取引所を利用しましょう。
販売所って何?と思うかも知れませんが、簡単にいうとお店のようなものです。
ビットコインキャッシュを企業から購入するのが販売所です。
販売所だと高めの価格で購入することになるので、ビットコインキャッシュをはじめ仮想通貨を購入するときは取引所を利用しましょう。
基本的に初めてのかたはZaifでの開設をおすすめします。bitbankやQUOINEXは機能が多く使いやすいのですが、初めての方にはとっつきにくいです。
一方でZaifでは、比較的初心者向けです。なんと、3ステップでビットコインキャッシュを購入できます。
- STEP.1通貨ペアを変更する左端にある通貨ペア(どの通貨とどの通貨を交換したいか。ここでは「BTC/JPY」)をクリック。すると通貨ペア一覧が現れるので「BCH/JPY」をクリック。
- STEP.2成行に変更右上にある「成行」のボタンを押します。ちなみに成行とは、今すぐ買いたいということです。指値とはこの値段で買いたいときに使います。指値での購入は中級者向けになるので、また別の記事で解説します。
- STEP.3買いたい量を入力そして、下の赤く囲っている部分に購入したいビットコインキャッシュの量を入力します。この時の価格は青色の枠で囲った一番下の緑の価格での購入になります。
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