今月ビットコイン価格が30万円台まで暴落していたことは記憶に新しいことでしょう。
純資産が減って悲しい思いをした方は少なくないでしょう。今回の事件は仮想通貨業界へ深刻な影響を与えるのは間違いありません。
イスカ@コイナー
この記事では、ビットコイン大暴落の要因と経緯、影響についてまとめています。
目次
ビットコイン暴落の3大要因
暴落要因①:BCHのハッシュウォー
11月15日、ビットコインキャッシュのハッシュウォー前夜に、11月のビットコイン暴落が引き起こされます。
ハッシュウォーハッシュ(マイニング速度)の高さを競う戦い。ハッシュが低い方は消滅する。
ビットコインキャッシュがアップデートに関する2つの派閥に分かれて、互いに潰しあったのが11月ハッシュウォーです。詳しいことの顛末に関しては下記記事を参考にしてください。
【緊急レポート】ビットコインキャッシュ・ハードフォーク問題の概要、経緯、影響と対策
ハッシュウォーに負けてしまった場合、負けた方のビットコインキャッシュは消滅します。
そのため、ビットコインキャッシュをもつマイナーたちは自分の支持する派閥が勝てるように言葉の通り死に物狂いで対抗しました。
そう、つまりビットコインキャッシュのハッシュウォーが起こったことで、マイニング機械、資金など様々なリソースがビットコインから流出します。
もともとビットコインキャッシュはマイナー向けの通貨で、マイナーの発言力が非常に強いのが特徴です。
ビットコインキャッシュのマイナーの多くは、もちろんビットコインもマイニングしていました。
ワタル編集長
ビットメイン社はハッシュウォーに勝つためにビットコインで使われていたマイングリソースの一部をビットコインキャッシュのマイニングに使います。
一方で保守派のマイナーたちも対抗して、ビットコインを売って得られる資金を使ってでもハッシュウォーにリソースを割きました。これによりビットコインの価格に震撼がはしります。
一夜にしてビットコイン価格は70万円台から50万円台に大暴落します。
暴落要因③:SECによるICOプロジェクト制裁
10万円幅の下落でビットコイン相場が悲観的になっているときに、ネガティブファンダが更に引き起こされます。
2018年11月16日、SECが2つのICOプロジェクトを制裁したニュースが発表されます。
ちょうどビットコインキャシュの暴落から反発して、少しずつ回復していたタイミングにSEC制裁のニュース。
市場は更に弱気になり、価格の下支えが弱くなったことで横ばいした後に50万円台まで暴落します。
暴落要因②:Bakktローンチ延期
そして最大の暴落決め手となったのが、Bakktローンチ延期です。
Bakktについて詳しく知りたい方は下記記事を参考にしてください。
Bakktのビットコイン先物上場は2019年最大の注目材料
記事にもあるように2018年最大上昇のファンダとして注目されていました。
しかし、Bakktは予定どおりローンチせず、11月21日に最短でも1月下旬までローンチが延期されます。
その期待が裏切られたことで、失望売りが加速します。
50万円台で揺れ動いていたビットコイン価格は明確な下落トレンドを描き40万円台まで暴落をしてしまったいました。
ビットコイン価格暴落による影響
短期的なビットコインの利便性の低下
ビットコインの価格が下がることでマイニングの採算が合わなくなります。
採算が合わなくなることでマイニング業者はマイニング機械の売却を始めるでしょう。
ビットコインのマイングを行う人が減少することでビットコインのハッシュレートは間違いなく減少します。
短期的には送金速度が減少し、利便性が低下するといえます。
ただ、ビットコインの利用者が縮小すると共にビットコインの送金速度は元に戻ると予想されます。
スタートアップの資金調達の難易度上昇
SECによるICO制裁により、仮想通貨による調達は以前ほど簡単ではなくなりました。
下手にICOによって資金調達をした場合、制裁されるリスクを抱えることになるからです。
また、ファンドはブロックチェーンプロジェクトへの投資に渋くなります。
今までは仮想通貨に対する熱から比較的資金を得やすかったのが急転して難しくなることは明白です。
仮想通貨スタートアップは資金調達に課題をかかえることになります。
仮想通貨業界の縮小
仮想通貨に対するネガティブイメージが更に強まります。
ただでさえ、昨年の12月より存在した仮想通貨に対するネガティブイメージに拍車がかかるでしょう。
大多数のユーザーが仮想通貨に対する不審感から、ユーザー流入が少なくなります。
取引所の新規ユーザー獲得コストは高くなりますし、仮想通貨メディアのPVは減るのは間違いないと言えます。
イスカ@コイナー
ビットコイン暴落の原因と影響のまとめ
②SECによるICO制裁による市場の悲観
③Bakktローンチ延期による失望売り
②スタートアップの資金調達の難易度上昇
③仮想通貨業界の縮小
ワタル編集長
ネットバブル崩壊後と同様に投資であれば仕込み時、ビジネスであれば他の収入源をもとに生き残るという雌伏の時であるといえます。
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