日本時間、23日午前7時頃にSECによりETFが否認され、ビットコイン価格が急落しました。
70万円から69万円に1万円下がりました。
ただ、多くの市場参加者も予想していたことから、下落の影響は小さく日本時間23日午前10時頃には回復をしています
この記事では今回の経緯とETFについて分かりやすく解説していきます。
第三次ETF否認の経緯
日本時間、23日午前7時頃に米証券取引委員会(SEC)が計9件のETFを否認しました。
米証券取引委員会アメリカの行政機関。投資家保護と公正な価格形成を目的に、米国の証券取引を監視・監督するのが目的。
否認の最大要因は、『ビットコインの市場規制が追いついておらず投資家の資産の安全性を確保できていないということ』です。
先月7月のウィンクルボス兄弟によるETF申請を否認した時と同じ要因です。
ビットコインは一部の大口から価格操作が比較的容易であるというのがSECの立場です。
この一ヶ月で特にビットコインの市場規制が大きな進展があったわけではありませんし、未だにビットコインの価格は乱高下していました。
そのため、多くの市場参加者は今回のETF否認を予想して、トレードをしていたようです。
ETF否認を見込んでビットコインを売っていたことから、発表当時は価格が急落したものの不安材料がなくなったことでビットコイン価格は上昇をしています。
ETFが承認されるとビットコイン価格は上がる?
ETFとは上場投資信託の略です。
有名な例では日経平均株価がETFの一つです。
イメージとしてはに、異なる仮想通貨をパッケージ化したものです。
仮想通貨にはビットコイン以外にもイーサリアムやビットコインキャッシュなどのアルトコインがありますよね。
ですが、イーサリアムについてよく分からない人は少なくありません。
よく分からない人はイーサリアムへの投資を躊躇することがほとんどです。
ですが、ビットコインがETFに承認されれば、パッケージ化した仮想通貨を購入できるわけですから、仮想通貨市場そのものに投資ができるようになります。
そうすると仮想通貨そのものに投資することができるので、、イーサリアムとかビットコインキャッシュはよく分からないけど、仮想通貨は将来性がありそうだからに投資したいという人が出てくるでしょう。
つまり、投資のハードルを下げることになるのです。
投資のハードルが下がるということは投資する人が増える、つまり投資されるお金の量が増えますよね。
投資されるお金が増えて需要が上がるわけですから、ビットコインの価格が上がります。
そのため、ETFが承認されるかは重要なイベントになるわけです。
9月以降もETF判断の期限
今回のETF否認はウィンクルボス兄弟に引き続き3度目になりますが、9月にもETFを承認するか否かの発表が行われる予定です。
ETFの中で最も注目されているシカゴオプション取引所(COBE)のビットコインETFの承認の期限が9月30日までとなっています。
今回も投資対象としての安定性が懸念されたことで否認されましたが、SEC内にはビットコインのETFに好意的な意見もあります。
例として、SECのへスター・ピアース委員はETF否認に反対を表明しています。
SEC内で意見が割れていることから判断が難しく、COBEのETFの承認は延期される可能性が高いでしょう。
SECが承認を保留した場合は、SECは11月29日に延期されます。
ETFの承認判断は、申請日から最初の45日と3回の先送りを合わせて240日の先送りができるので、9月に延期判断が発表されれば2回目の先送り判断になります。
つまり、11月末時点ではもう一度延期することができるため、2019年2月末がCOBEのETF承認の最終期限と予測されます。
ETFが承認判断のタイミングは、どのようなものであれビットコインの価格に大きな影響を与えます。
9月も引き続きETFの行方を注視しましょう。
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