世界でも最大規模を誇る仮想通貨取引所のBinance(バイナンス)が、2019年から本格的に分散型取引所(DEX)を始動することを発表しました。まずは2019年の頭にベータ版として試験運用を行うようです。
分散型取引所は、
- 中央管理者が不在の取引所
- ハッキングリスクが少ない
- 時間に制限がない
- 取引所管理者のサーバーや環境に依存しない
こういった特徴やメリットがあります。詳しくは下記を参照ください。
分散型取引所(DEX)の仕組みとは?ハッキングリスクや手数料など詳しく解説します
ワタル編集長
目次
Binance(バイナンス)が分散型取引所を開始する目的とは?
バイナンスCEOのCZ氏(Changpeng Zhao氏)は、Twitterで以下のようにツイートしています。
Just had a productive meeting for #Binance #DEX (decentralized exchange), where $BNB will be native gas, and the exchange don’t control user funds. Aiming for a public beta end of the year/early next year. Yes, we work on Saturdays, non stop!
— CZ Binance (@cz_binance) 2018年9月29日
BNBが基盤収益となるBinance DEX(分散型取引所)のための生産的な会議にて、ユーザーの資金を管理しないDEX取引を始めます。来年の初めにベータ版を起動させるため、私たちは土日も休まずに仕事を進めています。
それでは、なぜバイナンスは分散型取引所の市場に参入しようと思ったのか。
そのあたりを考察していきたいと思います。
ワタル編集長
登録が簡単になることで、新規ユーザーの純増を目指す
分散型取引所は、自分専用のウォレットを持っているだけで取引が出来るようになる利便性が魅力のひとつです。
そのため、分散型取引所は「アカウント登録」という概念がありません。
通常の取引所のような、本人確認であったり住所確認のハガキを受け取る必要もないんです。
ワタル編集長
この仕組みはユーザーにとって、登録する心理的ハードルを著しく下げることに成功し、よりユーザー増いつながると考えてるのだと思います。
独自通貨バイナンスコイン(BNB)の基本収益UP
分散型取引所によって個人取引が可能になります。
そこでバイナンスの分散型取引所は、基軸通貨にBNBを設けて基本収益の向上を狙っているものと思います。
通常の取引所では、トレードの際に発生する手数料が主な収益源です。
ただ、分散型取引所では個人間になるため、取引所は手数料を徴収できません。
その一方でBNBをベース通貨に加えて、BNBそのものの価値を上げて行こうと考えているのかもしれません。
分散型取引所は将来のスタンダードになるから先行者優位を獲得する
もともとCZ氏は、「個人的には分散型取引所が仮想通貨の未来になると信じている」と語るほどポジティブな考えを示していました。
確かに分散型取引所は、近い将来スタンダードになる可能性は大いに秘めています。
CZ氏は、将来的に中央集権型の取引所(現在の取引所)よりも、分散型取引所が今後主流になっていくと予測しています。
そして、いざ分散型取引所が世に幅広く出回ったときにバイナンスは確固たるポジションに位置しているという算段なのでしょう。
ワタル編集長
そんな中で、先見の明を持って、意思決定できるCZ氏すごいです!
バイナンスが分散型取引所をいっきに普及させる可能性もある
今回のバイナンスの動きで、分散型取引所の認知度がいっきに広まる可能性がありますよね。
正直イマも分散型取引所はありますが、どこもまだユーザー獲得をしきれておらず、流通量が少ないのが現状です。
ただバイナンスはユーザー数・知名度ともに世界トップクラスの取引所ですからね。
これをきっかけに分散型取引所のブームに火が付く可能性があると思っています。
Binanceも然り、それ以外にも0x系やIDEXなど、DEXが全体的に少しずつ良いムード。
2年もしたら出来高全然変わるだろうなという期待感が結構感じらえるようになってきた。— Junya Hirano 平野淳也 (@junbhirano) 2018年9月30日
バイナンスの参入は、そういう意味合いでも非常にポジティブだと言って良いでしょう。
ワタル編集長
ブロックチェーンの良さが、より活かされる形だよね。
バイナンスの動向に、引き続き注目していきましょう!
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